クニナカ乃ブログ

あくまで個人的な

クリスマス・カロル

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 いつの頃からか、12月になるとディケンズのクリスマス・カロルを読むのである。初めて読んだ時には途中から涙が止まらぬほど感動したが、それはスクルージと一緒に現在・過去・未来へ飛び、自分も含め人のピュアな部分に触れるからだろう。正にディケンズからのプレゼントの様に感じるし、今の自分にはこの本を読む行為は、この本を教えてくれた父へのオマージュでもある訳である。

 

 クリスマスについては息子に色々と話してやったが、2年ほど前に、こう切り出した。

 

 ”家一軒にプレゼントを届けるのに、何分かかると思う?”

 

 これは人の言う事を鵜呑みにするなという事を教えたくて話し始めたのだが、ある程度のファンタジーは残しておきたかったので、実際には地区ごとにサンタの下部組織があり、そこに属する大人がプレゼントを配っているのだという結論に落ち着かせた。そしてサンタは、何でも買える最強のクレジットカードを持っているのだと。これはなかなか自分でも傑作だと思っていたが、次の年には親がサンタの手下である事を見抜いた。まあ、そういう年になったという事だ。

 

 そういえば以前は、邦題は”クリスマス・カロル”と表記されていたが、現在は”キャロル”になったらしい。何となくディケンズの重厚さを伝えるには”カロル”の方がいい様な気もするが、まあ細かい事は気にせず、そのうち”クリスマス・キャロル”を息子にプレゼントするとしよう。